名古屋名物は数々ありますが、その中でもお菓子として有名なのがういろうです。
「金鯱ういろ」は、ういろうを初めて商品として販売した餅文総本店が、創業350年を記念して作り出しました。
名古屋のシンボルである金のシャチホコをモチーフに、色鮮やかなデザインのパッケージで、1つずつ個別包装されています。
ういろうと言うと、羊羹と同様にどーんと棒状になっているイメージがあります。
量が多いので食べきれず、途中で持て余してしまうイメージもありますが、「金鯱ういろ」は一回で食べきるのにちょうどよい一口サイズです。
包丁で切り分ける手間がはぶけますし、個別包装なのでお土産としてみんなに配るときに分けやすいのも特徴です。
ミニサイズですが、味は350年以上続く伝統の製法によって、ていねいに作り上げられています。
米粉と砂糖で練り上げる生地は職人のカンに季節の寒暖の差を考慮しながら作り上げられており、随所に職人技が光ります。
この伝統の技による生地作りが、もっちりとした食感を生みだす秘訣だそうです。
職人にていねいに作られた生地はせいろで数時間かけて蒸し上げられ、独特の弾力が生み出されます。
甘すぎない上品な味わいと、もちもちとした弾力のある食感、なめらかな喉ごしが生み出す極上のハーモニーが特徴です。
繊細でありながら素朴な味わいは、和菓子ならではの魅力といえるでしょう。
ういろうは中国から博多に伝来したお菓子です。
このういろうの作り方を名古屋に伝えたのが、明の国からやって来て、その優れた知識から尾張藩主に知恵袋として仕えた陳元贇という人だそうです。
そのときに製法を教わったのが、1659年創業の餅文総本店の初代店主でした。
以来、伝統の製法を守りながらも現代にマッチする商品も展開しています。
餅文総本店の看板商品は、尾張藩に献上した当時のままの製法で作り上げた「献上外良」です。
そして金鯱ういろは、この伝統の製法を守りながらも、一口で食べやすいミニサイズと、金のシャチホコをモチーフにしたポップなパッケージで多くの人に愛されています。
発売当初はこしあんと白あんの2種類でしたが、その後抹茶も加わり、3種類が販売されています。
いずれももっちりとした食感でありながら、口の中でとろけるなめらかな柔らかさが魅力です。
あっさりしているので、何個でも食べられそうです。
名古屋ういろうの元祖・餅文総本店が創業350年を記念して満を持して発売した「金鯱ういろ」は、発売以来人気を博しロングセラーとなっています。
名古屋文化のエッセンスともいえる銘菓は、老若男女問わず誰にでも喜ばれるお土産としておすすめです。
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