「ずんだ餅」は太平洋側の東北地方の郷土菓子として全国的な知名度を獲得しています。
しかしその起源をたどるともともとは伊達政宗が出陣の際に携帯していた食料に行き付きます。
由来についてはいくつかの説はあるものの、いずれも伊達政宗が当時の領土であった仙台近辺で家臣や農民との関わりの中で思いついたものということでは共通しており、まさに仙台という土地が生み出した代表的な食品と言うことができます。
最も有名な説では仙台で多く取れていた枝豆を砕いて、同じく仙台名産品であった餅につけた食べたというふうに伝えられており、枝豆を砕くときに用いた「陣太刀(じんだち)」がなまって「ずんだ」になったといいます。
他の説では枝豆を潰して作るということで「豆打(ずだ)」と呼ばれていたものが同じくなまって「ずんだ」になったとされています。
作り方は至ってシンプルであり、通常ならば小豆を使ってつくる餡を枝豆で代用してそれを丸く一口大にした餅の上に乗せて食べていきます。
仙台で販売されているずんだ餅はどれも昔ながらの素材にこだわった製法が取られており、お店でもおみやげでも大変おいしくいただくことができます。
仙台ではいたるところでずんだ餅が販売されているのを見かけることができます。
おみやげ用ということなら仙台駅や仙台近隣のSAなどで複数の業者の製品が販売されていますが、できることならより新鮮なお店で味わってもらいたいところです。
おすすめのところとしてはまず仙台市青葉区にある「ずんだ茶寮」があります。
「ずんだ茶寮」は仙台駅西口のテナントとして入っているところで、店内ではお持ち帰りとともにそのまま食べることもできるようになっています。
他にもエスパル仙台店や仙台空港店といったところにも支店があるので公共交通機関を使う場合には忘れずに購入してみてください。
なお大丸東京や羽田空港にも支店がありますので仙台まで行けないという人でも都内で購入が可能です。
他にも駅周辺の施設であるさくら野百貨店や仙台三越、藤崎グルメワールドといったところにも有名なずんだ餅のお店があるのでそうしたところに立ち寄ってみてもよいでしょう。
ずんだ餅は栄養価の面においても大きなメリットがあります。
もともと枝豆は出陣のときの携帯食料として使用されてきたことからわかるように、非常に栄養価が高く健康食品としても注目をされています。
ビールなどのお酒のおつまみとしても広くて影響されているのが枝豆ですが、含有成分にはタンパク質、ビタミン、食物繊維、鉄分、カリウムとまさに万能と言ってもよい内容が揃っています。
カロリー面に関してはお店によって餡に混ぜ込む砂糖の量などが異なるので一概に決まっていませんが、それでも他のお菓子類に比べて腹持ちがよくカロリーが低めになっています。
仙台市内ではお餅以外にもずんだを使った製品が数多く販売されています。
先に紹介した「ずんだ茶寮」では、今や新たな仙台名物として頭角を表しつつある「ずんだシェイク」を販売しており、仙台に行ったら絶対に飲みたいものの一つとして女性誌やバラエティ番組でも度々紹介されてきました。
他にも仙台カレー食堂というところで出される「ずんだカレー」なども独特の緑色をしたルー仕立てとなっていて、楽しみつつ食べることができる名物メニューです。
ずんだスイーツとともにそうしたずんだ料理も一緒に楽しんでみてはどうでしょうか。
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