本場のくずきりが味わえる「鍵善良房」

300年の歴史がある鍵善良房

京都にある鍵善良房は、300年の歴史がある老舗の甘味処です。
京都らしい落ち着いた佇まいのお店で、美術館のようになっている店内も有名でしょう。
創業は享保年間で元々は、八百屋さんだったという説もあります。
創業したころは、今も作られている菊寿糖という落雁が有名でした・

その当時は、寺社や南座といったところから、注文を受けて届けていました。
出前として使われていた容器は、今でも店内に飾ってあります。

他の場所に出店していない

干菓子などの商品は、ここでしか買えません。
というのも、デパートなどに出店していないからです。

その理由は、お店のこだわりで、歴史も含めたお店全体を、お客様に見てほしいというご主人の願いからなのです。
この場での空気感をとても大事にしているお店なのでしょう。

落ち着いたくつろげる店内

イートンもある店内は、祇園の賑やかさがうそのように、落ち着いています。
照明は暗めで、椅子やテーブルは高級感が漂う雰囲気です。
窓は大きく、外の光が優しい感じで入ってきます。
そして、テーブルの隣同士も程よく離れているので、ゆったりと和菓子を頂けるのです。

喫茶メニューのおすすめ

鍵善良房の喫茶メニューをご紹介します。
きれいな器のメニューなので、見ているだけでも幸せな気持ちになる感じです。

たとえば、くずきりやわらび餅も賞味したいものでしょう。
くずきりは夏のメニューで、きしめんのように平らになっています。
作りたてで美味しいので、イートインに入ったら、注文してみましょう。
2層に盛られていて、いかにもおいしそうです。

黒蜜をつけて頂くようになっています。
本場の本葛を使っているので、風味が抜群です。
おためしください。

わらびもちもおすすめです。
添えられているきな粉が上品で繊細な風味なのも、うれしいところでしょう。
一口サイズの四角いわらび餅と黒蜜を絡ませて、頂きます。
とろけるような円やかさで、今までにないようなおいしさです。

お持ち帰りの和菓子もおすすめしたい

干菓子もおすすめです。
菊寿糖やおちょま、老松などがあります。
全てで7種類あり、上品な和三盆の甘さがポイントです。

縁起が良いとされる和菓子なので、お祝いの贈答品に喜ばれます。
カラフルな詰め合わせなので、見た目の印象もよく、目の保養になるでしょう。

鍵善良房の洋館もおすすめの和菓子です。
種類は小倉羊羹や黒羊羹、紅羊羹があります。
詰め合わせにして、贈答品にすることも可能です。

黒羊羹は上品な黒糖風味で、小倉羊羹は上品なほど良い甘さが魅力です。
そして、紅羊羹は白小豆をふんだんに使っていて、可愛いピンク色が上品でしょう。
夏は、さわやかな風味の水ようかんがあります。