名古屋でオススメ小倉あんスイーツ

名古屋の喫茶店文化

現在ではチェーン系カフェが数多く出店したこともあり、個人経営の小さなカフェは厳しい状況に置かれているというのが現状です。

ですがそんな中にあって例外的に活気づいたカフェ文化を保っているのが名古屋圏です。

名古屋という土地は昔から庶民の生活に喫茶店が深く根付いており、一世帯あたりが年間にかける喫茶店への費用も平均1万円を超えるなどかなりの数字となっています。

そのため名古屋市内を中心に数多くの喫茶店があり、年代や性別を問わず多くの人がなじみのカフェに通ってはそれぞれのんびりした時間を過ごしています。

この名古屋のカフェ文化の起源はかつて尾張の地域に芽生えた茶道であると伝えられており、お茶を飲むということが日常生活に自然に組み込まれていったことにより、現在でも多くの地元民が気軽に喫茶店を利用するというふうな流れになっているのです。

中には「コーヒー回数券」を発行して10回分の料金で11回利用が可能というお得なサービスを行っているところもあり、まさに通勤通学の中の一つの流れとして喫茶店が位置していると言えます。

名古屋ならではの小倉トースト

都内や全国各地にも出店数を広げているカフェチェーンの「コメダ珈琲店」ですが、実はこのお店も名古屋を地元にする喫茶店が発祥です。

そんなコメダ珈琲店の特徴的なメニューとして知られているのが「小倉トースト」です。

関東圏のあまり名古屋の文化風習になじみのない人にとっては「え?オリジナルメニュー?」とびっくりしてしまうところですが、実はこの「小倉トースト」は名古屋市内では定番と言ってもよいカフェメニューで、どのお店でもまず必ず置いてあるものであったりします。

トーストにあんこを乗せて食べるというと一瞬びっくりしてしまいますが、考えてみれば「あんぱん」や「あんドーナツ」は全国どこでも食べることができる国民食ですから、ことさらトーストだからおかしいということにはならないことに気が付きます。

実際初めて小倉トーストを食べたという名古屋以外の地域の人も特段にインパクトなく食べることができたというのが一般的な感想になっています。

しかし一見単純そうに見える小倉トーストですがその技の奥は深く、お店によって全く違った「小倉トースト」を見ることができたりします。

小倉をサンドイッチのように挟みこんだり、逆に厚切りトーストの上に山盛りに盛ってみたりと、アレンジの仕方は千差万別です。

小倉トーストはモーニングメニュー

もう一つ驚くこととして、この名古屋の小倉トーストはモーニングメニューとして定着しているということがあります。

名古屋市内の喫茶店では小倉トーストが定番メニューなのですが、お得なセットなどはモーニング限定として提供されているということもよくあります。

朝から甘いものというとちょっと抵抗感を覚える人もいるかもしれませんが、これがやってみると案外しっくりくるもので、以来名古屋に旅行に行ったら朝食は必ずこの小倉トーストセットと決めている人もいるくらいです。

名古屋市内の喫茶店の中にはモーニングサービスとしてコーヒーなどのドリンク代にプラス100円程度でトーストにゆでたまごがついてくるというものを選ぶことができるところがあります。

全てのお店でやっているサービスではないので事前にチェックが必要ですが、タイミングが合えば名古屋ならではの小倉トースををじっくり堪能できるチャンスなのでぜひ積極的に狙ってもらいたいです。