「ポップオーバー」は、2015年の春頃から急激に人気が上昇してきた新しいお菓子です。
きっかけになったのはNHKの情報番組で取り上げられたことで、それから多くのカフェやレストランでデザートメニューとして並ぶようになりました。
「ポップオーバー」という呼び方は実は北米やカナダで広まったもので、正確には英国の伝統的な料理である「ヨークシャープディング」をもとにしてあものです。
お菓子としてはかなりシンプルな作りをしており、材料も小麦粉・卵・牛乳・塩といったものだけを混ぜあわせた生地をオーブンで焼いてそこに付け合せをつけて出します。
見た目としてはカップケーキ型になったシュークリームのような感じで、シンプルだからこそ応用が利きやすいものとしてそれぞれお店独自のレシピでメニューになっています。
米国で人気になったポップオーバーはパンケーキと同じく朝食のメニューとして作られたもので、もともとの英国のヨークシャープディングがビーフステーキのようなこってりとした料理の付け合せとして使用されることが多いのと違いがあります。
日本におけるポップオーバーはシュー皮のようなさっくりとした生地の中にたっぷりと生クリームやカスタードを入れ、そこにラズベリーなどのフルーツをつけて可愛く盛られて出てきます。
米国や日本で流行するようになったもう一つの理由が、生地を焼くときに砂糖を入れないため非常にヘルシーであるということです。
パンケーキの場合には生地を作るときには砂糖を入れるとともに食べるときにはバターなどを乗せてカロリー多目にして食べます。
しかしこのポップオーバーはそれ単体では砂糖を加えない非常にシンプルなパンであり、焼くときにもフライパンに油をしくことがないため全体のカロリー量はかなり低めです。
一緒にフルーツと食べてもいいですし、それ単体で食べることもできるのでお店で注文をするのではなく自宅で作ったり買ってきた生地を使ったりすることもよくあります。
デザートとしてではなく、中に野菜を挟んだサンドイッチのようにして提供をしているお店もあるようで、健康的な朝食やランチとしても人気が高まっています。
英国風にプレートランチとして出されるカフェもあり、非常に個性豊かな新しいタイプの食べ物というふうに言えるでしょう。
初めてポップオーバーを食べるなら、やはり専門店として提供しているところが1番のおすすめです。
都内では「ソルトコンソーシアム」という企業グループがいくつかの店舗でポップオーバー専門店を展開しています。
より手軽に食べるなら、ファミレスのデニーズやファストフード店フレッシュネスバーガーでもポップオーバーをメニューとしていち早く取り入れています。
このうちフレッシュネスバーガーでのポップオーバーは非常にシンプルで、丸い頭をした生地とともにクリームが別になって出てくるようになっています。
生地を割いてみると中が空洞になっているのでそこに自分でクリームを入れるようにして食べていきます。
もう一方のデニーズは反対にかなり凝った盛り付けになっており、最初から生地をキレイに切って中にたっぷりのフルーツが入れられています。
どちらもメニューとしては高くなくサイドメニューとして手軽につけることもできるので、まずは他の料理と一緒にお試しをしてみるのがよいのではないでしょうか。
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