洋菓子のような大福「ふるーつ大福」

和菓子の常識をやぶった「ふるーつ大福」

岐阜県の和菓子店・養老軒といえば、誰もが口を揃えておいしいと絶賛するのが、「ふるーつ大福」です。
苺、バナナ、栗の3つの果実、軽やかなホイップクリーム、そして上品な甘さの粒あんを、ふわふわっとの大福でやさしく包み込んだ、何とも欲張りなお菓子です。
和菓子ですが洋菓子テイストも楽しめるのがふるーつ大福の特徴で、養老軒のこだわりがぎゅっとつまった珠玉の逸品です。

フルーツもホイップクリームもあんこも大福も、1つで全部楽しめる、何とも欲張りな「ふるーつ大福」。
一歩間違えるとくどくなりそうな組み合わせですが、粒あんの上品な甘さ、フルーツの爽やかさ、栗のコク、ホイップクリームのとろける甘さ、そして信じられないくらい柔らかい大福餅がお互いを引き立て合ってすばらしい味わいを生み出しています。

その秘密は、独自開発で生み出された大福餅の生地にあります。
これまでの大福餅の概念をくつがえすようなふわふわのマシュマロのような食感は、養老軒でしか味わえない極上の舌触りとなっています。
そのとろけるような柔らかさは、一度食べたらとりこになること間違いありません。

ここに旬の新鮮なフルーツを厳選して加え、さらに和菓子の命である粒あんは北海道十勝産の小豆「雅」を使った極上品です。
旬のフルーツを使った繊細なお菓子なので、最高の状態で販売できるよう5月~11月までの季節限定商品となっています。

女将が考案し、不可能と言われた究極の大福作りに成功!

ふるーつ大福は、養老軒の女将が考案したものだそうです。
養老軒に嫁いできた女将が、「いちご大福の中に、もっといろいろな食材が入っていたらおいしそう」「たとえばフルーツとか生クリームとか」と考えたのが始まりです。
嫁いできたばかりで、和菓子作りに関しては素人だった当時の女将ならではの自由な発想でした。

しかし和菓子職人たちは、そのようなお菓子を作るのは到底不可能だと反対します。
やわらかくて不安定な大福餅に、さらに柔らかい生クリームを入れるのは、至難の業だからです。

しかし女将は、そこで諦めることはありませんでした。
生地の練り方を職人さんから学び、自ら試行錯誤を繰り返し研究を重ね、柔らかな大福作りに挑戦します。
お店のご主人や職人さんたちも協力を惜しまなかったと言われています。

その結果、これまでは考えられなかった「ふわふわでやわらかい大福」が誕生したのです。
この柔らかな生地で、「いくつもの果物、ふわふわ感が命の生クリーム、繊細な粒あん」を包み込むのは熟練の技が必要です。
一つ一つていねいに包み込まれた「ふるーつ大福」は、まるで夢のように軽い食感でありながら、それぞれの素材のおいしさがしっかりと感じられて食べ応えも抜群な商品となりました。